2026年8月26日の外国為替市場で、ドル円は158.983円となり、前日比0.253円の円高・ドル安(マイナス0.16%)で推移しました。前日まで159円台前半で底堅く推移していた水準からは小幅な調整で、値幅そのものは限定的です。一方、ユーロ円は185.529円、ポンド円は216.92円で、いずれも前日から横ばいとなっており、クロス円は方向感に乏しい一日でした。ドル円だけがわずかに円高方向に振れた形で、円全面高というよりは対ドルでのポジション調整の色合いが濃い動きだったといえます。
背景として市場が意識していたのは、本日発表が予定されていた米国のPCEデフレーターです。FRBが重視する物価指標であることから注目度は高いものの、市場では「27〜29日に開かれる米経済シンポジウム、ジャクソンホール会議でのFRB議長講演を見極めたい」との声が事前から出ており、指標を前にした持ち高調整が中心となりやすい地合いでした。大きなイベントを控えた局面では、上下いずれにも動きにくくなるのが通例で、本日の小幅な値動きはその典型といえます。
需給面でも動きにくさが指摘されていました。市場関係者の観測では、158円付近や157円付近に買い注文が厚く、逆に159円台後半には売り注文が積み上がっているとされ、158円台後半から159円台前半のレンジ内で押し戻される構図が続いていました。事前の予想レンジも158円台半ばから159円台後半に置く見方が多く、実際の値動きはその範囲内に収まりました。
円サイドの材料としては、日銀の追加利上げ観測が引き続き話題となっています。企業物価の高い伸びが確認され、9月の金融政策決定会合での利上げを予想する声も出ていますが、これまでのところ円買いが継続的に優勢となる展開には至っていません。27日には日銀副総裁の講演も予定されており、金融政策の方向性に関する発信が改めて材料視される可能性があります。
ユーロ円・ポンド円が横ばいだった点については、対ドルでのユーロ・ポンドの動きとドル円の下げが相殺された可能性のほか、参照データの更新タイミングによる影響も考えられ、数値の解釈には一定の幅を持たせて見る必要があります。総じて本日は、米物価指標と主要中銀イベントを前にした様子見の一日であり、方向感が出るとすれば週後半の発信内容次第という状況です。
※本記事は公表情報に基づく相場の振り返りであり、特定の売買を推奨するものではありません。
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